PETボトル専用回収機での回収実績(11月)
担当教員の社会実験として、OICキャンパスの使用済みPETボトルを回収し、Bottle to Bottle(水平循環)を行う、キャップの利活用を目指す、といった取り組みを行っています。今月の回収量は19,783本でした。詳しい内容は、以下。
トヨタ産業技術記念館、ノリタケミュージアム
(2024/11/23)
せっかく名古屋に来たので、本日は現在の日本のものづくりの原点の一つであるトヨタ産業技術記念館に行ってきました。また、すぐ近くにありながらこれまで行ったことがなかったノリタケミュージアム(陶器生産)にも足を運びました。前者はこれまでにも何回も言っているのですが、回数を重ねるごとに見学内容がマニアックになっている自分に気づきます。それと以前には見ていなかったのですが、豊田佐吉(現在のトヨタグループの創業の祖)と豊田喜一郎(豊田自動車の創業者)の取り組みを振り返る展示がありました。両者の歴史、特に佐吉についての理解は弱かったのですが、意外にも二人とも彼らの活動が本格的に認められ、これから!という時に亡くなっていました。新しい時代を作る人はとてつもないエネルギーを使う、ということなのかもしれません。それと展示の狙いかもしれませんが、両社とも必ずしも織機、自動車に精通していたわけではなく、その理解に際しては「とにかく最新のものを見て学ぶ」「まずは試してみる」という姿勢でした。「わかった気にならない」、「とにかく現場(まさに取り組んでいる人、使っている人)を大事にする」。良い教訓となりました。
あとせっかくなので、ノリタケミュージアムでお皿の絵付けしてみました。さてさてできはどうなることやら(Bottle To Bottleのロゴを作ろうとしたところ、赤は混ぜちゃダメルール、能力不足で怪しげな感じに、許してくれるかな?)。
プレシャスプラスチックに取り組み方々との出会い
(2024/11/22)
本日はプレシャスプラスチック(Precious Plastic)というオランダ発のオープンネットワークの取り組みに賛同し、取り組みを行なわれているNPO法人唐津FARM &FOOD、同志社中学校の方々の調査に同行し、ムツミ工業様、MEISEI様を訪問しました。両社とも金型メーカーで、同取り組みに賛同し、PETボトルキャップ活用のための金型開発をされているとのことでした。同日は、学生団体Bottle To Bottleのメンバーも参加し、お話を伺うだけではなく、実際に射出成形機の体験もさせていただきました。企業、学校、NPOによる連携、とても魅力的に感じました。(ちなみに最後の写真はふざけている感じですが、私がつけているサングラスも縁はキャップを原材料にしているとのことです)。
NPO法人唐津FARM &FOOD:https://karatsu-f-f.com/
同志社中学校:https://jhs.js.doshisha.ac.jp/
ムツミ工業:http://mutsumi-industry.co.jp/
MEISEI株式会社:https://meisei-japan.com/services/
講演イベント in 「ドリンク・ジャパン」
(2024/11/20)
本日は「ドリンク・ジャパン」という展示会イベント(幕張メッセ開催)にて、セミナー企画の演者の一人として講演をしてきました。タイトルは「飲料容器のサーキュラリティを巡るEUの動向」。なんとも大それたタイトルではありますが、基本的にはEUがPPWRという規則などを受けてデポジット・リファンド・システムの導入が加速していること、日本のBottle to Bottleは数値こそ進展しているがビジネスにはなり得ていないこと、サーキュラー・エコノミーとは経済モデルの転換、動脈(製造・小売)の積極的なシステム関与に基づく静脈サイドとの連携であり、既存の「ものづくり」システム(20世紀型の大量生産システム、多品種・変種・変量生産)にリサイクルシステムを添木するものではないこと、などを話してきました。Bottle to Bottleをビジネスの観点から聞いたのは新鮮だったなどのご感想をいただきました。また講演後も活発な意見交換をすることができ、大変有意義な時間となりました。
OB・OGとの交流
(2024/11/19)
担当教員が東京にて所用があり、その関係でOB・OGとの交流会をしました。当日は卒業以来の方も含め楽しいひと時を過ごしました。
(番外編)ぎゅーとら、協栄J&T株式会社に行きました(作業途中)
(2022/11/14)
学生団体「Bottle To Bottle」との合同で「ぎゅーとら」(三重県にある地域密着型のスーパー)とOICキャンパスでのBottle to Bottleの取り組みにご協力いただている協栄J&T環境株式会社を訪問しました。ぎゅーとらさんは2014年からPETボトル、アルミ缶、古紙などを回収するリサイクルステーションを設置しており、現在は28全店舗にて展開しているとのことでした。回収量は毎日3万本以上(OICは毎日1500本程度!)集まるとのことです。また現在、こちらで集められているPETボトルは同じ県下の協栄J&T環境にてBottle to Bottleにリサイクルされているとのことでした。協栄J&T環境の見学では長年お世話になっている古澤栄一社長より、会社の理念、取り組み、新しい展開などをご説明いただき、工場も見学させていただきました。学生からは、リサイクル工場の中でこれほど綺麗なところは見たことがないという感想がありました。この点について、古澤社長からは、「確かに出発点がゴミかもしれないけれど、私たちはモノを作っている。だからこそしっかりと現場の整理・整頓・清掃という製造業の当たり前を実践している」とのお話がありました。まさに資源循環、サーキュラー・エコノミーというビジネスモデルを体現する重要な姿勢だと改めて理解することができました。
ぎゅーとら:https://www.gyutora.com/
協栄J&T環境株式会社:https://kyoei-jtkankyo.co.jp/
(番外編)専用回収機でのPETボトルの回収状況
(2024/11/6)
専用回収機(1階)を使ってのOICでの使用済みPETボトルの実験を開始して2年目。今年は7ヶ月目の段階で昨年度の回収本数を上回る状況(93,614本。2023年度実績:98,251本)。特例子会社「立命館ぷらす」様の協力あっての実績で、まだまだ学内の学生・教職員への周知は課題がある状況です。
存在は知られているのですが、「これ使っていいの?」「どうやって使うの?」なんて話もまだあるようで、改めて認識と行動の間には様々なギャップがあることを実感しています。
(課外活動の紹介)アジアウィーク
(2024/10/20)
OICキャンパスのイベント「アジアウィーク」に学生団体「Bottle to Bottle」と「Rits CLO」が参加しました。Bottle to Bottleはゴミの仕分けゲーム、Rits CLOはTシャツのエコバックで作った後に出てきた端切れを使ったキーホルダーの制作体験と端切れアート体験のイベントを出店しました。そのほかのサークルでもそれぞれの活動をもとにした体験イベントや展示がありました。
ゼミフェス
(2024/10/18)
本日は2回生向け(中村ゼミ9期生)にゼミ活動についての説明会に参加しました。担当教員の海外滞在の事情でゼミが2年間空いていることもあり、どんな学生が話を聞きに来るのか正直不安なところがありましたが、熱心に話を聞いてくれる学生が参加してくれて一安心。終わった後は、ゼミのOB・OGを含め交流会をしました。卒業して5年目のOB・OGも参加しての楽しいひと時を過ごしました。
(課外活動の紹介)アジアウィークに向けてのプレイベント
(2024/10/11)
OICキャンパスの秋のイベントの一つ「アジアウィーク」に学生団体「Bottle to Bottle」と「Rits CLO」が参加します。それに合わせて、プレイベントして学生団体がキャンパス内に透明ボックスと掲示板を配置。キャンパス内でのBottle to Bottle向けの回収量は着実に増えているのですが、キャンパスに通う学生の皆さんにもっと協力してもらうために何をすれば良いのか、とチャンレンジ中です。
アジアウィークの紹介はこちら:https://www.ritsumei.ac.jp/events/detail/?id=1553
(課外活動の紹介)アジアウィークに向けてのプレイベント
(2024/10/11)
OICキャンパスの秋のイベントの一つ「アジアウィーク」に学生団体「Bottle to Bottle」と「Rits CLO」が参加します。それに合わせて、プレイベントして学生団体がキャンパス内に透明ボックスと掲示板を配置。キャンパス内でのBottle to Bottle向けの回収量は着実に増えているのですが、キャンパスに通う学生の皆さんにもっと協力してもらうために何をすれば良いのか、とチャンレンジ中です。
アジアウィークの紹介はこちら:https://www.ritsumei.ac.jp/events/detail/?id=1553
フライデー・フォー・フューチャー in Frankfurt
(2024/9/20)
気候変動に対する市民行動の一つであるデモ。日本ではなかなか主張しづらいし、気恥ずかしいし、やっている側が変な目で見られるかも、など嫌煙されがちですが、欧州では市民の権利として広く認められている活動。ではどんな感じでやっているの?と興味があったので、様子を見てきました。今回フランクフルトで行っていた気候変動の活動の主な主張は、フランクフルトとフリーバーグの間のアウトバーン計画への反対。自然破壊、水源破壊をするくらいなら、公共交通(鉄道など)に投資すべきではないの?という主張。多様な年代、団体の方が参加していました。グリーンピースをはじめ、「未来のためのおばあちゃん」と書いてある団体、ビーガン運動の団体、武器戦争反対に関連する団体など。夕方のニュースでは1100人ほどの参加だったとのことです(これでも最盛期の1/5程度になっているとのこと)。団体の中心は高校生、大学生などの若者でした。興味深かったのは、デモ行進の周りの人が奇異の目で見ていないこと、それと行進が優先された道路の車は青信号になっても交通規制で待っていたこと。おそらくヨーロッパでは当たり前のことなのでしょうが、主張をする自由は、社会の中に主張を認める寛容さと主張の正しさを受け止める度量があって初めて成立するのだろうと、民主主義のルールということについて考える機会になりました。ちなみに行進の最後に次回の活動が紹介されていましたが、どうも問題となる道路を止めるためにみんなで自転車に乗ってデモをしようということでした。
ベルリン弾丸ツアー
(2024/9/17-19)
9/16にインタビューでゴスラーに行き、翌日はベルリンへ、その後Hamm(ハノーファーから1時間程度)に移動しという弾丸調査ツアーの中、少しだけベルリンを観光。とりあえずブランデンブルク門、国会議事堂前でパシャリだけして、ドイツ技術博物館をじっくり見学。ドイツ技術博物館自体はミュンヘン、ニュルンベルク、ボン、フランクフルトにある技術博物館、専門的な博物館(交通、通信、映像、機械など)と比較すると少し収集しているものが一般的で物足りないところはあったのですが、船舶と宇宙の関連はかなり迫力がありました。また、時間の関係で少し理解が追いつかなかったのですが、砂糖の科学・技術に関する歴史と最近の研究動向(代替プラスチック開発など)の解説はかなり丁寧な内容でした。また、繊維に関連してのところではちょっとした特設コーナーでアパレル廃棄問題とその解決に向けての動きなどが紹介されていました。当たり前とはいえ、1980年代後半のドイツのある家庭での事例を紹介した動画では、小さくなった子供服(ニット)を解いて、アク抜きして、色染めし直して新しい服にしている様子を紹介していました。アパレル大量生産時代では「時間とコストの無駄」と批判されてきたやり方をさらに再批判して残り超える際に、歴史的な経験を踏まえて新たな可能性を探る、という提案。単に歴史を歴史としてではなく、現代のソリューションとしての歴史の意味、ということについて改めて確認することができた良い機会になりました。
ライプチヒ、バッハはイノベーターでした
(2024/9/12-14)
調査予定があり、音楽の街ライプチヒへ。調査自体はドイツの太陽光パネルのリサイクルの技術動向と現状の把握でしたが、せっかくなので空いた時間でバッハ博物館、それと夜のクラシックコンサートへ。クラシックコンサートであるゲヴァントハウスはさすがというべき確立された場所でした。バッハについてはあまり予備知識がなく博物館を訪問したのですが、毎週の作曲に追い立てられ(週刊誌の漫画のよう!)、部屋にこもって常にタバコを吸いながら作曲(私の見間違えでなければ、Whenever I smoke tabacco pipes、という譜面が紹介されていました)、コンサートには人手が足りないといろいろなところからかき集めてなんとか回している、というなんとも忙しい日々を送っていたようです。他方で、大変興味深かったのは、パイプオルガン制作にこだわる、新しい楽器が出てくるとすぐに自分の曲に取り入れる、多くの詩人と関わり作曲・編曲する、他の指揮者に自身の曲を演奏させそこからインスピレーションを得る、などイノベーターとしてのバッハの姿でした。凝り固まったイメージでバロック音楽を避けていたのですが、そうしたことがわかったことでこれからはバロック音楽も楽しめるかも(?)、と新しい可能性の発見がありました。それとついでですが、ライプチヒの面白いレストランで元駅舎を改良し、醸造所兼レストランという「バイエリッシャー・バーンホフ」に行き、Goseというこの地域のビールも楽しみました。
ゲヴァントハウス:https://www.gewandhausorchester.de/
バイエリッシャー・バーンホフ:https://www.bayerischer-bahnhof.de/
ドイツの小さな街の素敵なお城
(2024/9/11)
以前に友人に連れて行っていただいたのですが、今回は公共交通を使って、ブラウンフェルス(Braunfels)というギーセンから1時間程度の距離のまちへ。前回は車でダイレクトにお城になったので気づかなかったのですが、実はお城に行くまでの道も中世ドイツを感じることのできる大変良い街並みでした。先日のハイデルベルクがいわゆる観光客向けの観光地だとすれば、こちらはそれほど飾り気はないのだけれど知る人ぞ知ると行った観光地のようです。当日の14時から始まる場内を回ることができるツアーには多くの方が参加していました。私の方は今回は残念ながらドイツ語のみのツアーは断念。通常の展示スペース(ファミリーミュージアム)の英語ガイドを聞きながら、どのような生活をしていたのかをゆっくり聞き回りました。
ドイツの産学連携の一例(Studium Plus in THM)
(2024/9/10)
本日は、研究員として所属しているTHMの特徴的な取り組みの一つであるStudio Plusの仕組みについてインタビューしてきました。これは地域の大手企業・中小企業が参加し、大学に実学と座学を学ぶ教育プログラムになります。同仕組みの学生は企業からの発見という形を取り、授業を受けつつ、会社でも仕事をするため、給料が発生するとのこと(毎月1200-1500ユーロという話)。教育内容も一般的な知識を身につけるよりも、個々の専門性(ソフトウェアエンジニアリング、経営管理、産業エンジニアリングなど)を身につけることを目的にしており、約3.5年間のプログラムを大学と雇い元企業で学び単位習得をするとのことです。同プログラムの背景には地位の若手の流出を防ぐことがあったそうですが、中小企業に必要なスキルを持った人材を自己のリソースに限定せずに学習するというスキルの更新もできているとのことです。毎年500名以上の学生、院生が卒業し、契約した企業にて働いているとのことです。日本ではなかなかない仕組みではありますが、地域に貢献する大学ということの一つの方向性について学ぶ機会となりました。
Wetzlarのイベント
(2024/9/8)
本日は、隣町のWetzlarでのイベントに行ってきました。イベントはゲーテの『若きウェルテルの悩み』の250周年記念イベント。ゲーテ自体はWetzlarには数ヶ月ほどしかいなかったとのことですが、シャルロッテに当たる人物(ロッテ)がここに住んでいたこともあり、博物館、当時の家が残されています。ゲーテファンにとっては重要な場所のようで、悪天候でしたが記念式典には100名以上の方が参加されていました。
LEICAのイベント
(2024/9/7)
カメラのライカといえば、カメラファンでなくても知っている有名企業。本社はWetzlarにあります。Zeissもそうですが、ドイツの光学機器・技術の牽引役の企業で、Wetzlarのある中央ヘッセン地区でmedical、Opticalの企業が多い背景にもなっています。同日は同社のイベント(Leitz-Park Fest)で生産工程の見学会、音楽イベント、出店などが出ていました。残念ながら全てドイツ語での解説だったため、ドイツ語アマチュアレベル(簡単な挨拶程度)の私はとにかく経験を総動員してどこで何をしているのかを想像しながら見回りました。加工工程の多くは当然工作機械や射出成形機で行われていましたが、カメラのコアとなる光学レンズの製造では加工後のレンズの機械的なチェック、人による最終チェックをする、組み立て、修理なども人が多く関わっていることが印象的でした。当然カメラは高くなるよな、と思ってショップコーナーに行くと最低価格30万円以上がずらり。カメラ付きの人はわざわざ自分のカメラをぶら下げてきていたのも印象的でした。
ミネラルウォーター工場の見学
(2024/9/5)
ヘッセン州にてミネラルウォーターを提供している
Hassia Mineralquellenという飲料メーカーの一般見学企画に行ってきました。同社はドイツに10箇所の生産拠点、各種ブランドがあるのですが、HassiaというブランドはBad Vilbelという鉱泉のあるヘッセン州を中心に販売しているとのこと。ちなみにHassiaはラテン語でHessenの意味らしいです。同社はPETボトルでの提供が次第に中心になってきているとのことですが、提供する飲料の90%をリユース(ドイツ語ではMehrweg)のPETまたはガラスだとのこと。近年はPETが増えているとのことですが、グループの他社の紹介を見てもリユースを強調しているものが多かったのが特徴的でした。ちなみにリユースになると回収ボトルの洗浄と検査は飲料メーカーの工場で行うことになっており、センサーを使っての選別の様子を確認することができました。Bottle to Bottle、リユースも含め、グループ全体では容器の循環にかなり力を入れている様子を窺い知ることができました。
水車鉄道!
(2024/8/26)
ヴィースバーデン(ドイツ)から少し山に向かう水の重さを利用して走るネロベルク登山鉄道があります。バラスト水として水を溜めた電車が降り、下の駅に着くとバラスト水を放出。2つの車両の比重を利用して鉄道を運行していました。なんと1888年に開発されたとのこと。同地にはオペル財団の資金で設立された屋外プール(1888年)、アスレチックジム(安全ベルトをつける本格的なアクティビティの)などがありました。
リユース(シェアリング)の仕組み
(2024/817)
「Recup」という取り組みがドイツで少しずつですが広がっているようです。これは飲食店、キヨスク等でデポジットのカップ(Recup)やボウル(Rebowl)を活用し、加盟店舗であればどこでも返却(デポジットの返却)ができる、というものです。
リデュースをプラットフォームで行う、(デポジットというナッジを活用して)消費者の協力のもと実施するなど、発想、理念はとても面白いとは思いつつも、店舗型の負担、地域の偏在への対応等など気になるところ。いずれにせよサーキュラー・エコノミーとデジタルを組み合わせた興味深い事例です。日本でも何か近い取り組みはできないものかなんて妄想しています。ちなみにギーセン駅のDBの売店も加盟店だったので、「Recup」でコーヒーをお願いしたところ、1ユーロのデポジット額でした。
*ドイツでは他にもVytal, Recircle, Faircupなど、類似の取り組みがありました(2024/8/26追記)
ヴィルヘルスムヘーエ公園(カッセル)
(2024/8/11)
こちらは世界遺産になっている公園で、特定の日だけ公園で滝の水が流れるとのことでした。そんなこともしらずに時間があったので観光でもと考えて行ったので偶然のラッキーを体験できました。実は後で知ったのですが、ちょうどその1週間前に公園の滝の水が緑色になるという事件があったようです。
広島・長崎の慰霊イベント
(2024/8/6)
この日はちょうど私の住んでいるギーセンにて広島・長崎の原爆投下に関わっての平和イベントが開催されたので参加しました。人数は50名程度でしたが、写真の展示のほか、主催者より原爆投下時の様子、広島市長の宣言、現在の原爆問題などの解説がされていました。残念ながらドイツ語のため詳細はわかりませんでしたが、一緒に参加していた日本人の方に解説いただきながら参加しました。この時期はドイツでは全国各地で広島・長崎の原爆慰霊祭が実施されているようです。
なおドイツ・EUでも昨今のウクライナ戦争のこともあり、核を必要悪と考える雰囲気も若年世代を中心に増加傾向とのことです。私としては立命館大学の歴史も踏まえて、若者が戦争に行かなくても済むよう、何をすべきかを考え、行動する必要性を改めて強く思いました。
ドイツ各地での原爆慰霊祭のイベントサイト:https://www.friedenskooperative.de/termine/hiroshimatag
立命館の歴史
「不戦のつどい」の歴史:https://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=239
第70回不戦のつどい(2023年):https://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=239
「自由と清新」「平和と民主主義」:https://www.ritsumei.ac.jp/archives/column/article.html/?id=98
ライン川風景(リューデスハイム)
(2024/8/3)
ライン川というすぐに船で観光!とイメージしがちですが、こちらに来ると色々な場所からの景色が楽しめるようです。先日もコブレンツからの景色を楽しみましたが、今回はヴィースバーデンから少し西に行ったリューデスハイムに行ってきました。日本の観光案内などではほとんど紹介がされていませんが(見たところ日本人は私だけでした)、ゴンドラで登る途中には一面の葡萄畑、その後は上からのライン川の景色と山中の散策、最後はリフトで降りて、と色々な環境を楽しめます。それと、ここにはモニュメントが立っているのですが、フランスとの戦争に勝った象徴として建造されたとのこと。なので第二次対戦後に占領軍となったフランスで破壊する話もあったとのこと。歴史も景色も観光も楽しめるおすすめの場所です。
オスナブリュック、ドルトムント行ってきました
(2024/7/25)
インタビューの関係でオスナブリュック、ドルトムントに行ってきました。ドルトムントといえばサッカー!なのですが、スポーツにあまり関心のない中村はそこはスルー。では何を見てきたか、といえばオスナブリュックは「平和の街」(1648年に30年戦争の終結、ヴェストファーレン条約の締結)として知られていたのでその様子を少しだけ視察、ドルトムントはルール炭鉱の産業遺産があるのでそちらを見てきました。前者は事前の調べなく行ったのですが、旧市街地はこれまで見てきたドイツの街並みの中でもかなり美しい通りが多くありました。後者は1960年代に事業が終了に解体するところを産業遺産保護の動きで解体途中のものが何とか残され、博物館にしたところだったのですが、鉱山経営での組織構造、役職ごとの賃金格差、労働環境に対する改善要求の動きと第一次大戦での雰囲気の変化、経営者がナチスを支援した背景(社会福祉政策に反対だったので、ワイマール政権には懐疑的だったとのこと)など、非常に詳細な歴史の展示と実物があり、大変興味深いものでした。ちなみに食事はビュッフェ式(左)で撮り放題のお店、右は博物館内のレストランにあったドルトムント風シュニッツェル。
オーストリア(ザルツブルク、ウィーン)行ってきました
(2024/7/17-21)
インタビューの関係でオーストリアに行ったのですが、せっかくなので足を伸ばして、観光行ったきました。観光の計画を立てずに行ければいくか、みたいないきあたりバッタリだったこともあり、ザルツブルクのお城、ウィーンでは教会のクラシックコンサート、歴史博物館、,ホールブルクの宝物博物館
、国立歌劇場のツアーを楽しみました。他にも多くの観光客が立ち寄りそうな場所は混雑もあり断念(ホテルザッハーのザッハトルトを食べる、シェーンブルク宮殿のツアー参加など)。個人的には歴史博物館が興味深かったです。日本と違いヨーロッパはイスラム圏とも陸続き。そのため、ウィーンが包囲された歴史、他の諸侯との関係、オーストリア・ハンガリー帝国の崩壊、戦後の復興政策(戦争で破壊された街をどうするかという議論でウィーンはできるだけ戦争前に戻すと決定したとのことです)。戦後復興のあり方からかウィーン市内はそこそこに市電が走っており、通りによっては市電の線路と道路が重なっているところも。ちなみにコーヒーは第二次包囲戦後をきっかけにヨーロッパに広がったオスマン帝国の置き土産とのこと。そこからカフェ文化(特に芸術家を中心に)がヨーロッパに広がったとのこと。それがのちに民主主義の土壌となっていくとは・・・歴史というのは本当に興味深いですね。それとオーストリアはドイツと違ってまだパンドシステムは入っていないので、ほとんどのスーパーにはボトル回収機は設置されていませんでした。一部設置されていた店舗はあったのですが、パンドもないため、ほぼ誰も使っていない状況だったのも、ドイツのスーパーとは大違いでした。ただ、EU諸国はPPWRという指令との関係で2030年までには一定比率以上のシングルユースプラスチックの回収義務、リサイクル材の活用義務などが課されており、オーストリアも2025年にはパンドシステムと小売店舗の回収機設置義務があるとのことです。他のEU諸国でもここ数年でシステムが構築されていくことが予想されます。ビジネスサイドでもプラスチックの資源循環ビジネスに対する期待は大きいようです。
またも観光イベント(ライン川周辺)
(2024/7/16)
お世話になっているTHMの先生(Christophさん)がパートナーの方と一緒にライン川周辺の観光しない?とお誘いをいただき、行ってきました。なかなか車でないといけないお城を2箇所とローレライの観光をしました。2つのお城ではガイドツアーに参加してお城の生活、調度品、当時の生活の様子などの説明を聞きました(ドイツ語ツアーだったのですが、Christophぼご夫妻が英語に通訳してくれたのでなんとなく内容は理解できました)。個人的には場内の家事職人の部屋(左下)は大変興味深かったです。3番目の写真にある黒い折り畳んだ感じになっているものはいわゆる「吹子(フイゴ)」で、金属を溶かす際の燃焼温度を上げるために強制的に空気を加熱炉に送るものです。日本のものは見たことがあったのですが、ヨーロッパのものを見るのは初めてで、なるほど、ここで鉄を精錬して武器などを製造していたのだな、と理解が進みました。ちなみに楔帷子はリングを繋ぎ合わせて作るようですが、2000個以上必要で1つの政策に3ヶ月は要したそうです。また5番目の写真は冷蔵庫、氷を上の棚に入れる、1960年代位の日本にはまだあったのと原理的には同じものになります。で、氷はどう確保していたか?聞いてみると、冬の間に作られた氷を地下に貯蔵するのだそうで、この辺りも日本と同じだな、と思いました。
またも観光イベント(ライン川周辺)
(2024/7/16)
お世話になっているTHMの先生(Christophさん)がパートナーの方と一緒にライン川周辺の観光しない?とお誘いをいただき、行ってきました。なかなか車でないといけないお城を2箇所とローレライの観光をしました。2つのお城ではガイドツアーに参加してお城の生活、調度品、当時の生活の様子などの説明を聞きました(ドイツ語ツアーだったのですが、Christophぼご夫妻が英語に通訳してくれたのでなんとなく内容は理解できました)。個人的には場内の家事職人の部屋(左下)は大変興味深かったです。3番目の写真にある黒い折り畳んだ感じになっているものはいわゆる「吹子(フイゴ)」で、金属を溶かす際の燃焼温度を上げるために強制的に空気を加熱炉に送るものです。日本のものは見たことがあったのですが、ヨーロッパのものを見るのは初めてで、なるほど、ここで鉄を精錬して武器などを製造していたのだな、と理解が進みました。ちなみに楔帷子はリングを繋ぎ合わせて作るようですが、2000個以上必要で1つの政策に3ヶ月は要したそうです。また5番目の写真は冷蔵庫、氷を上の棚に入れる、1960年代位の日本にはまだあったのと原理的には同じものになります。で、氷はどう確保していたか?聞いてみると、冬の間に作られた氷を地下に貯蔵するのだそうで、この辺りも日本と同じだな、と思いました。
観光(コブレンツ:Kobrentz)
(2024/7/13)
久々に純粋に観光目的で外出しました。場所はコブレンツ、ギーセンからは2時間ちょっとかかる場所です。ここはライン川ツアーの中継地点的な位置のようで(ケルンーマインツ間)で、モーゼル川とライン川の合流地点(写真の三角州のような場所になっているところを境に合流)になります。本日はケーブルカーに乗って城塞を見に行ってから、コブレンツ出発のリバーツアーに参加、帰りは遅くなってしまったことと、ちょっと日本食も食べたいな、と気分でギーセンにある日本食レストランに初めて入ってみました。意外な演出もそうですが、味も良いからか、平日にも関わらず満席状態でした。ちなみに近くにいたご家族の方が、美味しそうなので次はこれ頼んでみるね、と喋りかけてくれました。
JW(日独産業協会)のイベント参加しました
(2024/7/3)
フランクルフルトにてDJW(日独産業協会)のイベントがあり参加しました。当日は、レジリエンス(回復力、反発力というのが直接の訳ですが、様々な状況への対応力、状況に対応する性質というのがよりイメージには近いと思います)をテーマとする講演イベントに参加しました。企業としてはドイツの中堅企業を対象にコンサルティングをしている企業の方、富士フィルムの方が講演されていました。富士フィルムのビジネスの転換については参加者にとっても大変興味深かったようで様々な質問が飛び交っていました。また、講演後はフリーに交流する時間となっており、会場外に飲み物や軽食が用意されており交流するには大変良い雰囲気でした。私も数人の方々と名刺交換などをしたのですが、英語でも問題なく意見交換ができたのですが、日本語に精通されている方も多くいらっしゃいました。改めて最低限に言語は(特に英吾)できないと、世界の広がりが相当程度限定されることを実感した次第です。なお、交流イベント後はエクスカーション企画で近くの自然史博物館のツアーがあったのですが、英吾コースのはずが、途中でガイドさんがドイツの方ばかりなことに気づきドイツ語での解説が始まってしまい・・・という状況に。ただでさえぼワードバンクが乏しい生物、海底生物分野なのに・・・と思っていたのですが、親切な参加者の方が英語でわかりやすく説明してくれたのでことなきを得ました。
DJW(日独産業協会):https://www.djw.de/ja/
ゼンゲンベルク自然史博物館:https://museumfrankfurt.senckenberg.de/de/
ドイツの大学で日本語授業に参加?
(2024/7/2)
全くの偶然の出会いではあるのですが、ギーセン大学にて日本語教育をされている先生との出会いがあり、面白そうなので日本語の授業に参加しています。ドイツでも教養科目(大学入学後2年間)の単位取得義務があるとのことで、日本語の授業も教養科目の一つになっているとのことです。ただ、1980年代頃は様々な大学に「日本学」という形で専門科目が設置されていたとのことで、現在は段々と日本学の講座が少なくなっており、言語教育としての日本語が教養科目で残っているのみというところもしばしばあるとのことです。それで改めてこの間ドイツ語の授業にも出ていると、日本語とドイツ語は大変距離がある言語で、習得する際にはもしかしたら英語を媒介した方が早いのではないか。と感じました。先生(服部先生)にもその点について伺ってみると、ドイツ語と日本語は言語体系、言語の基礎となる考え方に大きな違いがあるため、その点が言語習得の困難につながっているとのことでした。この辺りの理解はまだまだ足りておりませんが、日独のデジタル化、サーキュラリティの考え方、浸透の仕方の相違などを考える際にもそれぞれの国民の文化性の基礎となる言語体系の理解は大変重要なのではないか、と考えさせられます。ちなみに先日もTHMの先生のお宅に伺った際にも枠が明確なことを望むドイツ人とその辺りの曖昧さを許容できる日本人ということの違いが話題になリました。
E-wast Messe(フランクフルト)行ってきました
(2024/6/26)
ちょうど良いタイミングでE-waste、Battery Recycling、Metal Recyclingのメッセがフランクフルトであったので視察してきました。カンファレンス参加の費用は高すぎるので、無料で行ける企業展示ブースのみ訪問しましたが、バッテリーリサイクル関連の展示が多く紹介されており、EUのバッテリー指令を受けてのビジネスの活況を感じました。他方で、金属リサイクル、家電等のいわゆるEーwasteに関しては企業様がいくつかきておられましたが、正直それほど力が入っていないのではないか?という印象(ドイツ以外の企業、アジア系企業の方がむしろ目立っていた気がします)でした。また今後の社会的課題を考えると太陽光パネルの大量発生に対する対策も課題になりそうですが、ドイツ以外の企業の方が具体的な提案がなされていました。どうもビジネスという観点で見た場合、バッテリーへの期待が高い一方、そのほかの電子機器・製品のリユース・リサイクルは・・・という感じのようです。IFATでのISWAの報告が市場化するための仕組みが強調されていたのとは異なり、個々の企業レベルではどうしてもビジネス目線で考えざるを得ない。そうしたリアルな実情を勝手ながら感じて買ってきました。
(学生団体)日本環境学会で発表しました
(2024/6/22-23)
日本環境学会(第50回研究発表会、三重大学)にて、学生団体「Bottle To Bottle」「Rits CLO」が活動成果の発表しました。
日本環境学会:https://jaes.sakura.ne.jp/2024/06/03/program50/
ケルン行ってきました
(2024/6/21)
ボンにインタビューで訪問したので、少し足を伸ばしてケルンに行ってきました。ケルンには以前に大聖堂を上り足がガタガタになり(ついでに迷子になり)と、ちょっとした思い出があったので、それを思い出しつつ、再び大聖堂にチャレンジしてきました。上に上がるまでは狭い螺旋状の階段を登り続けるため、最初は良いのですが「これいつまで続くのだろう?」と不安を覚えてしまいます。しかも、以前であれば途中に休憩のできるスポットもあった気がしたのですが、どうも改修の関係で一気に登るしかなく・・・汗だくになりながらなんとか登り切りました。
ニュルンベルク行ってきました
(2024/6/12-15)
インタビュー調査を兼ねてニュルンベルクに行ってきました。企業調査は製造業のDXで最先端とされるシーメンスの取り組みを見てきました。サステナビリティ、デジタルツイン、デジタルスレッド、サプライヤー連携、SCOPE3、AIなどの様々な最先端の方法・提案などを駆使して全体最適(製品デザイン・製品設計・工程設計、工程改良など)を目指していることを理解することができました。個人的な感想としては、日本とドイツでは同じ言葉を使っていても、異なる前提・背景・イメージがあること、組織の権限関係もおそらく違うということなどがあるということでした。一言で「変種変量(high-mix volume)」、「柔軟性(flexibility)」「現場(on-site)」と言っても、それが何を指しているか。なぜそれを問題にしているかは異なる。その辺りの違いをどう解釈し、説明するのかはポイントかなと思っているところです。
ニュルンベルクでも相変わらず博物館と城などを見学。以前にもきたことがあるのですが、旧市街地は大変綺麗な街並みで、結構な観光客の方が来ていました。時間の関係でおもちゃ博物館、交通博物館と城壁くらいしか行けませんでしたが、それぞれ興味深い内容でした。18世紀ごろのおままごとクッズやお人形の材質や内容、射出成形機とプラスチック登場前後のオモチャの変化(木やブリキからプラスチックへの変化)、アメリカナイズされたオモチャの登場によるドイツのおもちゃメーカーの没落、ゲーム機の登場によるおもちゃ業界の質的な変化など、日本でも同じようなところがあれば行ってみたいと思いました。また交通博物館では19世紀頃の鉄道敷設の展開も面白かったのですが、ナチス時代、東西ドイツ時代の鉄道技術や鉄道の展開など興味深い内容でした。歴史、社会と技術の関係は改めて切り離せないな、と感じた次第です。もちろん、文化の一つである食事も楽しんできました(キャラクターは息子代行)。ちなみに15日はちょうどサッカーの開幕試合がミュンヘンであったとのことで、同日の夜は旧市街地は大変な賑わいでした。
SIEMENS:https://www.siemens.com/global/en.html
おもちゃ博物館(ニュルンベルク):https://museums.nuernberg.de/toy-museum/
交通博物館(ニュルンベルク):https://dbmuseum.de/
ドイツ博物館(ボン)、計算機博物館(ボン大学)行ってきました
(2024/6/2)
先日のミュンヘンにあるドイツ博物館のブランチがボンにあるとのことでしたので見に行ってきました。内容的には情報技術に特化したところで、AI技術を中心にその原理を体験できるという内容でした。時間が余ったのでせっかくと思いボン大学にある数学博物館(Arithmuseum)にも行ってきました。事前調べなく行ってきたのですが、計算機の歴史を体験・学習する上でこれほど優れた博物館があるのかと驚かされました。古代の計算手法と道具(そろばん、紐など)から始まって、ネピアの骨、歯車計算機、計算尺、レジスター、コンピュータに至るまでこれでもか、というほどの数の展示品がありました。また一部は実際に触ったりガイドを見ながら使ったりすることもできました。右下にある写真は現在の半導体技術の基礎となるシリコンウェハーになります。これをスライスして、基盤等をマウントしてCPUなどを作るのですが、こうした解説も現物、動画などを含め多種多様な手法で説明がされていました。
計算機博物館:https://www.arithmeum.uni-bonn.de/
自動車博物館(ポルシェ、メルセデス・ベンツ)行ってきました
(2024/5/30)
シュトゥットガルト周辺に用事があり、ついでというわけではありませんが、ドイツ自動車産業の技術発達と最近の環境問題やサーキュラー・エコノミーに対する展示などがどうなっているかを確認するためにポルシェ博物館、メルセデス・ベンツ博物館に行ってきました。先日のミュンヘンのBMW博物館も違い、ポルシェは性能重視の展示、ベンツはドイツ・世界の歴史の変化と同社の技術を紹介する、という構成になっていました。またベンツ博物館の方では別展示扱いでしたが、モータリゼーションに関連した内容を展示するコーナーがありました(残念ながらそちらはあまり人気がありませんでしたが・・・)。3つを近い時期に比較してみると、BMWはサーキュラー・エコノミーを強く意識した展示が比較的多いのに対して、ポルシェはやはりクラフト的生産の魅力(性能、デザイン)を重視、メルセデス・ベンツは社会の中での同社の役割を重視していたように思います。技術史の視点で見ると、3社の技術的強み、展開の相違についても興味深いものでした。
いばりつの様子
(2024/5/19)
「いばらき立命館DAY 2024」に学生団体「Bottle To Bottle」「Rits CLO」「中村ゼミ教養ゼミ」が出展しました。当日は雨模様でしたが、多くの方々にそれぞれの体験イベントにご参加いただきました。
Bottle To Bottle:〜ぺりぺり PETボトルラベル剥がし競争〜
Rits CLO:〜Tシャツからエコバックを作ろう〜
中村真悟教養ゼミ有志*家電製品協会:〜本物のテレビの解体・組立を体験しよう〜
いばりつプレイベント
(2024/5/14-17)
学生団体「Bottle To Bottel」が「いばらき立命館DAY 2024」のプレ企画として学内にてミニ展示イベントを実施しました。
2袋分のボトルでOICキャンパスで集まるボトルの何日分になるか、というクイズ。次に気になるのは、これがどうなる?という感じでしょうか。
気になる方は以下のサイトをご覧ください。
学生団体「Bottle To Bottle」:https://www.instagram.com/ritsumeikan_bottle_to_bottle/
クラウドファンディング事業「Bottle to Bottle in OIC」:https://www.bottletobottle-osaka.online/
クラシックコンサート
(2024/5/19)
本日もせっかくミュンヘンに来たのだからと言い訳しながら、クラシックコンサート聴きに行ってきました。演目のメインはドヴォルザークの「新世界より」。お城の中でクラシックコンサート、ちょっとお値段はしましたが、それだけの価値を感じることができる良い日を過ごすことができました。
ドイツ博物館など楽しんできました
(2024/5/19)
本日はせっかくミュンヘンに来たのでドイツ博物館など、観光してきました。ドイツ博物館でガイドブックを買ってからわかったのですが、ドイツ博物館はいくつかブランチがあるようです。なので本館も行ってきたのですが、ブランチに当たる交通博物館も行ってきました。個人的には本館のドイツ博物館よりも交通博物館の方が大変勉強になりました。子供達も多くきていたのですが、自転車の最初気のものが飾られていたり、19世紀末くらいに登場したシーメンスが開発した電車の原型やSバーン(地下鉄)の始まり、東西ドイツ時代の交通の方向性の違い(西は自動車中心、東は鉄道中心など)、近年の環境問題との関係での公共交通の役割とドイツの自動車社会問題の指摘など、大変刺激的な内容でした。その後、BMW博物館も行きましたが、電気自動車の試み、サーキュラリティに向けての同社の取り組みなどが展示されており、以前に見学した時よりもサーキュラリティを意識した展示になっていました。ちなみにここの展示は多くの方々は素通りで、多くの見学者はBMWのかっこいい車ばかり見ていました。
ヴァルハラ宮殿行ってきました
(2024/5/18)
せっかくミュンヘンに来たのだからと、レーゲンスブルクにあるヴァルハラ宮殿に行ってきました。こちらの宮殿はアテネのパルテノン宮殿を意識した作りで、ドイツ人でドイツの発展に貢献した人を祀っているという場所でした。個人的には「銀河英雄伝説」ファンなので、「ヴァルハラ」と言われるだけで興奮!(すみませんオタク入りました)して、これは行かねばと行ってきました。ヴァルハラ宮殿までは船で移動しましたが、ちょうどドナウ川を遊覧することもでき大変楽しいひと時を過ごすことができまいた。
IFAT Munich行ってきました
(2024/5/15-18)
先日行ってきたハノーファーメッセで伺った際に、廃棄物マネジメントに興味があるのだったら、5月に実施されるIFATに行った方が良いよ、とおすすめされ行ってきました。イベントはWaste Manegementに関わる企業の展示会で、建設廃棄物、上下水道、ゴミ箱、リサイクル品の活用など多様な企業が出店していました。私の関心はプラスチックリサイクル、リユースでしたが、偶然にもテキスタイルの取り組みをしている企業も発見し取り組みのお話も聞きました。今回特に収穫があったのはいくつか実施されているトークショーでした。廃棄物のサーキュラリティを考える際には、どうしても仕組みづくりからが求められますが、まさにアフリカでどのように展開するかという論点での議論で、技術よりも先にEPR(Extended Producer Responsibility)をどう作るか、地域のバックグラウンドを踏まえつつ合理的な仕組みづくりをするかが重要という話がしばしば話されていました。まだ正確なところは理解できませんが、EUではEPRを含めて仕組みを輸出するビジネスモデルを考えているように感じました。EPR自体は生産者側の負担ではあるのですが、やり方によってはマーケティング戦略にも活用できるなどを含めてのコンサルティング、ファシリティサービス事業を考えている雰囲気を感じました。またアフリカ諸国の方々もそうしたことを大変意識されているようで、展示会にアフリカ系の方々が多く参加されているように、熱心に議論されている様子を見ることができました。EUというのは改めて「自分がどう考えるか」「世界をどう作っていくべきか」という発想が根付いている国だな、と考える機会になりました。
いばらき立命館デー2024のサイトアップされました
(2024/5/5)
茨木市と立命館大学で連携して開催されるイベント「いばららき立命館デー2024」のサイトが更新されました。
中村ゼミの関連では、以下の3団体が企画出展の予定です。
Bottle To Bottle:PETボトルのラベル剥がしタイムアタック他
Rits CLO:Tシャツを使ってマイバックを作ろう
家電製品協会:家電解体してみよう(一部事前予約制:13日まで)
基本的に資源循環を考えるイベントになっています。詳しくは以下をクリックしてください。
ドイツの鉄道での経験
(2024/5/4)
ご存知の人も多いかと思いますが、とにかくドイツ国鉄(DB)のRB、RE、ICEは時間通りに来ないです。すでにドイツに来てから約1ヶ月、時間通りに来る方が珍しいです。ついでに言うと、日本のようにホームで並んでも無駄、どこに乗降口が来るかもわからないし、たまにホームが変わることも。デジタル先進国なのに、なんて思いつつも、どうも民営化以降に生じている問題とのこと。また投資するにしても収益性の見込みだたたないDBに誰が投資するの?と言う感じだそうです。ちなみに日本のように貨物船用の路線、新幹線用の線路が引かれているわけではなく、基本的に全て同じ線路で、貨物、普通列車、急行、特急列車が走っています。なのでどこかで何かしらのトラブルが発生すると当然ダイヤは乱れる、と言う事態に。そのこともあり、ドイツでは鉄道に対する信頼が薄くかなりの車社会。なので車を持っていない人は、基本的に1時間以上早めに(つまり、電車が遅れても大丈夫なように)行動するか、諦めて行動するようです。私も余裕持って動いたのに最後は乗り換えに遅れそうになる危機を何回か迎えています。ちなみに遅刻予定の表示はデジタルなのでそれなりに正確です(ずれを正確に表示できると言うのはなんとも皮肉なデジタル化です)。
ドイツ語の授業
(2024/4/30)
せっかくドイツの来たのだからと、THMの方の勧めもあり、全くできないドイツ語の授業を受け始めました。ドイツ語自体は難しいのでどこまで滞在中にできるのやら?と思いつつも、授業している方々の国籍のバラエティに驚かされます。トルコ、ウガンダ、ポーランド、イタリア、オーストラリア・・・ほかにも色々な国からの出身の方が受講されています。当然皆さん英語はできて、その上でドイツで生活をしていく上で必要な言語として学習、いわゆるサードランゲージ。英語での解説を受けつつドイツ語を学習、なんとも不思議な感覚で授業を受けています。
ハノーファーメッセ行きました
(2024/4/22-26)
テクノロジーの祭典ともいえるハノーファーメッセに参加しています。とにかく広いので、回るだけでも大変(移動用のバスが走っているくらいです)。世界中の有名な企業だけでなく、各国の企業が集めっていました(中国、韓国、トルコ、オランダなどでは国レベルでパビリオンを撮っていました)。今回は主にAIを活用しての工場等のサステナブルに向けての展開やそもそものサステナブルということをどのように考えているのかについて関心があり参加しました。Google、SAP、Siemens、AMAZONだけではなく、どの企業にも共通していたと感じたのは、AIとメタバースを活用して、最適な工場設計や工程フローの改善を行うことで、従来よりもエネルギーや資源ロスを防ぐことができる、というものでした。リーン生産を作業や工程だけではなく、工場・企業・サプライチェーン規模にまで広げようとするとどうしても多様な変数が出てくる、また実証的なトライをするには多くの時間を要する、そこをバーチャル空間でAIを使ってやろうというのが狙いのようです(Digital Twinという言葉もありましたがバーチャルとかメタバースという言葉に変換されている気がしました)。確かにコンピュータにとってはリアルもバーチャルも特に区別される空間ではない(人間は別ですが・・・)ので合理的な発想とは思いました。組立・保守作業でのバーチャルの活用という事例も紹介はありました。
個人的にはその過程で消費されるエネルギーを競争も踏まえて考えた時に全体としての社会的なエネルギー消費はどうなるのだろう、新たな取り組みは常に既存の取り組みとの競争を激化させることを考えた場合転換期のエネルギー、CO2消費はどう考えたら良いのだろう、など企業・産業レベルを超えた取り組みの必要性を感じております。それと一部の企業では製品のライフサイクル機関の延長という意味でのサステナブルだけではなく、リユース、リファービッシュ、リサイクルもビジネスの中に取り入れていく動きがあるようでした。まだ始まったばかりという印象ではありましたが、メーカー連携によるサーキュラリティの取り組みはこれから本格化するのでは?と期待させるものがありました。
(ゼミ担当海外滞在編:イベントではありませんが・・・)
マールブルクの観光
(2024/4/13)
本日は、ギーセンの隣町のマールブルクを観光。ここにはマールブルク城という観光スポットがあり、土曜日ということもあり多くの観光客と出店が。目的はTHMの先生から桜咲いてるよ、と言われたので見に来たのと、以前の調査で観光に来たのでその振り返り。やはり登るまでは大変でした。右下の食べ物は、この地域の食べ物のauflaufというグラタンに似た食べ物。肉・魚・ポテト・ほうれん草・チーズなどいろいろな選択肢があるようです。写真の犬は息子が俺の代わりに持っていけ、と言われた代役です。
(ゼミ担当海外滞在編:イベントではありませんが・・・)
THMのビジネススクールからの歓迎
(2024/4/11)
4/2にTHMに訪問したのですが、その際の様子などを同学のWebに掲載いただきました。
(ゼミ担当海外滞在編:イベントではありませんが・・・)
ドイツの文化?
(2024/4/11)
昨日、本日なのですが研究室のある建物のキッチンに行ったらたくさんのケーキが!(後で聞いたら80ピースあったとのことです)。食べていいの?と聞いたところ、ある先生が60歳の誕生日でそのお祝いで皆さんにと。それにしても80ピースとは!近くのパン屋さんで似たようなものを見ましたが1ピースで4.5ユーロはしていたので、、、想像したくない金額!。誕生日の人は何か皆さんにプレゼントを渡すとのこと。これがTHM流なのか。それともドイツ一般なのか。なんともわかりませんが、私の誕生日は滞在中にあるので、何か準備する必要がありそうです。ちなみに本日は、RigionalManagement MittleHessen Gmbhという民間の起業支援組織も訪問。中小企業のDXの実態などについて意見交換しました。どうもデジタル機器のコネクトや組織の変革のためのDXという理解については日本と同様に温度差はあるようで、進んでいる中小企業、止まっている中小企業それぞれとのこと。またTHMにもあるのですが、Dual Study Programという企業出資で1〜2年かけて座学(大学)と実学(企業の現場)を学ぶプログラム(給与発生、単位発生)についても聞いたところ、やはり取り組む企業はそれなりに将来を考えたりしているとのことで、プログラムを通じて企業文化や良好な関係を構築して、場合によっては長く勤めてもらうことを期待して投資をしているとのこと。この辺りの成果についてはまた資料などをいただいて検討したいと思いました。日本でも高校などで実践されているようですが、地域単位での競争力を構築していくという点で考えれば大学と地域の連携というのはこういう形もあり得るのか?などと想像していました。
(ゼミ担当海外滞在編:イベントではありませんが・・・)
ドイツの授業などなど
(2024/4/10)
昨日と本日で、ご厚意で大学の授業を受けさせてもらいました。一つはビジネスモデル、もう一つは企業倫理。
初回の授業でしたが、なんと3時間(途中休憩あり)!。前半は授業の目的・何を達成できるようになるか(例えば、この授業を終了した時に、ビジネスパーソンにビジネスモデルとは何か、ビジネスモデルと実際の個々のビジネスとは何が違うかを説明できるようになるなどの具体的な説明)、ときどきで学生が理解しやすい事例や質疑を織り交ぜつつ授業の構造を説明。後半は実際の授業を開始。驚いたのは、それぞれの学生・院生が自分なりの経験や考えていることを「maybe」とか「i'm no sure」なんてい言いながらしっかりとしゃべっていることでした。20名程度のクラスだからかもしれませんが、それぞれの知的関心や教養の範囲も確かめつつ授業を進めるという大変良いスタイルの授業を学ぶことができました(流石に授業中に写真撮るのはまずいのでやめてます。代わりにレーマー広場:左、骨董市:中、ドイツの本屋で売っていた日本の漫画:右を載せています。結構日本の漫画がありました)。
それと自分の関心(ドイツのゴミ分別のルール)について先生方と議論をしたのですが、意外にもドイツ人の中には分別のルールを守らない人は多いとのこと、分別してもどうせ後で混ざっているなんて思っている人もいるそうです。確かに、各種ページを見ているとQ&Aで関連する質問が多いな、とは思っていました。日本だと「今さら」みたいな質問ではあるのですが・・・。色々と発見のある1日でした。ちなみに今週末は紹介してもらったマールブルクの桜の通り道をのぞいてみようかと思います。
(ゼミ担当教海外滞在編)
フランクフルトの博物館・美術館
(2024/4/6)
ブログ的にゼミのホームページを使っているような気がしつつも・・・。せっかくなので情報をアップします。
フランクフルトにある39箇所の博物館・美術館を回れるチケットをゲット(2日連続の場合のみ)。値段は21ユーロ(今のレートで3500円くらい)。とりあえず本日は、3箇所(シュテーデル美術館、通信博物館、映画博物館)を見学。残穢ながら美術センスはないので、どれをみても「ほー」とのみ。ただ、通信博物館ではホレリスの計算機、モールスの信号機、海底ケーブル、19世紀末から20世紀初頭のドイツの通信局の写真などを担当。映画博物館でもカメラオブスキュラなど、映像技術の歴史の変化を見ることができました。
まだドイツの博物館といえば技術博物館(ベルリン)が有名ですが、他にも各地に色々ある模様。毎週土日は忙しくなりそうです。
(ゼミ担当教海外滞在編)
ドイツの古着回収
(2024/4/5)
確認したところでは、ドイツではゴミの回収は紙・生ごみ・プラスチック・その他で各家庭または集合住宅で民間事業者と契約し廃棄物を回収してもらう仕組みになっています(いわゆるデュアルシステム)。ただそれとは瓶・アルミ缶、服については別途回収ボックスが地域の至る所に設置されています。写真はちょうど古着とガラス瓶の回収ボックス。さてさてこの服はどこに行くのやら。また色々と調べてみようと思います。
(ゼミ担当教海外滞在編)
数学博物館 in Giessen
(2024/4/5)
当初はドイツ化学産業の発展の基礎となる化学教室を開いたリービッヒの博物館を見学予定にしていたのですが、どうも休みの模様(後で調べてわかりましたが、2022年に一部火事で消失し、現在修復中で見学できないとのこと。コロナ前に一度見学行けてよかった〜)。そこで急遽隣りの数学博物館を見学しました。親子連れが多い場所でいわゆる日本の科学博物館の数学版という感じでした。
ただ驚いたことにエニグマ(レプリカと多分本物)が展示されていたり、古代ローマの数字の石板(レプリカ、フリードバーグで発見されたもの)などの展示もありました。改めてローマ時代の数字の理解は難しすぎる。
(ご案内)「いばらき立命館デー2024」
(2024/4/5)
いばらき立命館デーのチラシがアップされたので共有します。
昨年は2万人参加の大きなイベントになります。学生の飲食店・展示・体験企画など、色々な方が楽しめる企画になっています。
当日は、学生団体「Bottle To Bottle」、「Rits CLO」のほかに、教養ゼミ生の有志と家電製品協会様とのコラボ出展も予定しています。家電製品協会様とのコラボイベントではテレビの解体体験(要予約)を計画中です。予約サイト等の準備が整いましたら、またアップしようと思います。
イベントチラシ:https://ibaritsu.ritsumei.ac.jp/
(ゼミ担当教海外滞在編)
スポーツ企画参加しました in Giessen
(2024/4/3)
4月1日よりドイツに滞在しています(約半年を予定)。お世話になる大学(THM、別途紹介予定)に挨拶を済ませ、早速コロナ前の調査でお世話になったRegional Management Mittelhessen GmbHのイベントに参加しました。この日は地域のNewcomer向けのWelcomeイベントで、地元のバスケットボールチームの試合を観戦しました。その時に教えてもらったのですが、ギーセンの「49ers」というチーム(赤のユニフォームのチーム)はドイツのブンデスリーガでは最も古い歴史を系譜に持つチームということで、地元の熱い応援に触れることができました。試合は第四クォーターでまさかまさかのギリギリ逆転か?というところまで追い付かれましたが、ラストプレイでなんとか49ersが逃げ切り僅差での勝利。ハラハラしながらも幸先の良い企画に参加できました。